2011年4月16日土曜日

いのちの食べ方


ずっと、気になっていたドキュメンタリーです。
と殺や、生き物を食べると言うことについて、自分なりに本を読んだりして理解したつもりでいたけど、初めてちゃんとした流れを全部見た。
中東や沖縄等で、山羊や鳥を絞めるというのとは全く違う。
いのちがスーパーマーケットで売られるまでの淡々としたドキュメンタリーです。
豚、牛に関しては種付けから出産、成長、そして工場へ。
ドイツの映画だから、ドイツの場合なのだろうが、大規模に食肉を生産するということはこういうことなのでしょう。

個人的に一番ショックだったのは養豚場にて、豚のお母さんが子豚にお乳をあげるためなのか、横たえられて拘束され身動きがとれなくなっているシーンでした。
殺すシーンは、ショッキングではありましたが、痛みや苦しんでいるところは一瞬であろうし、そういう工場側の配慮も見てとれたのですが、豚のお母さんが栄養を与えるためだけのモノとなっているのは心がえぐられる思いがしました。
あと、種付けもゾッとしました。
人工授精ですが、並んだメス豚にどんどんとアンプルを注入していくのを見て、恐ろしい気持ちがしました。
なぜここまで豚に感情移入してしまったのでぶぅ・・。

しかし、それが食べ物を作り出して、販売するということなのだろう。
一人ひとりが農家と契約して自分のお肉を食べる分だけ作るというシステムになればいいのに。
そうすれば無駄がないのに、人間の文明たるや恐ろしいものです。
ドイツは特にオートメーションが進んでいると仮定して、日本の牧場ではもう少し豚と牛に愛情を注いで育てていることを祈ります。

わが家の近くには食肉市場があります。
そのため、割とトラックに積まれた牛や豚を目にします。
いつもそのたびに感謝の気持ちをぶつぶつとつぶやいていましたが、これからはより一層の気持ちを込めて。
人のために自分が犠牲になることほど尊いことはないのだから。
それが、本人が望むにつけ、望まないにつけ。
とっくんちょがもう少し大きくなったら、そういう話もできるだろう。

2 件のコメント:

  1. あ、これNHKでちょっと紹介してたやつかしら。。
    「はい、これで受精終了」みたいな映像をちらっと見せてて
    すごい印象に残っています。見てみたい、、衝撃を受けることは
    分かっているけれど。

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  2. >葉さん
    結構話題になっていたのでNHKでも紹介していたかもしれません。
    本当にショッキングなのですが、本当の食育ってそういうことかなと思っています。
    それにショックを受けてお肉を食べない、という方向じゃなくて、自分で自分の食べる生き物を感謝しながら殺せるように育ってほしいなと思っています。

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